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ハーバード大学ビジネススクールの極意!正しいオンライン授業のやり方

教育

MOOCsをご存知でしょうか?

「Massive Open Online Courses」の頭文字をとって、最後に複数形の「s」をくっつけて「MOOCs」。「ムークス」と読みます。

「s」をつけずに「ムーク」ということもあります。

「Massive」、つまり、「巨大」なので多くの生徒が参加できる、「 Open」なので、どこからでもいつでも、多くの場合無料で取れる「 Online」の「 Courses」というわけです。

MOOCsはオンラン教育の代名詞。しかし、残念ながらハイプ・サイクルを説明する時のよくある例の一つとして使われてしまってきました。

というのも、MOOCsのプラットフォーマーである、CourseraやUdacityが登場した時に、最初はものすごく期待が高まったのですが、すぐに、オンラインコースの修了率が低いことが問題になったのです。

10%とも言われるMOOCsの低い修了率に対して、85%を叩き出しているのが、
「ハーバード大学のビジネススクールのオンラインプログラム」です。

そのプログラムは3つの考えを柱にしてオンライン授業を作っているということです。

今日のブログでは、その3つの柱を解説して、私のコメントを細くしていきたいと思います。

オンラインサイトEdTechの記事からのまとめです。
https://edtechmagazine.com/higher/article/2020/11/winning-approach-student-success-harvard 

【第1の柱】アクティブ・ラーニング

まずは、アクティブ・ラーニング。こちらのブログでも取り上げてきました。(https://tomohirohoshi.com/?p=189

対面の授業でも、だらだらと長い講義は御法度ですが、オンラインだとさらにそう。

居眠りしていて注意してくれる、先生や友達は周りにおらず、ネットやスマフォなどの誘惑とも隣り合わせです。

講義を短いセクションに区切って、クイズを入れたり、ディスカッションを入れたりして、生徒のエンゲージメントが高めるようにオンライン授業を作りましょう。

ハーバードのビジネススクールでは、3−5分に一回エンゲージメントの機会を作るようにやっているようです。

私が校長を務めるオンライン高校では、そもそも、講義を取りやめて、反転授業を取り込んで、授業はディスカッションや問題に取り組む時間になっています。

【第2の柱】参加者同士のやりとり

個々の生徒のエンゲージメントも大事ですが、生徒同士のエンゲージメントも大切です。

ビデオカンファレンスでグループディスカッションをしたり、それが難しい場合でも、テキストチャットなどを使って、活発な生徒間のやりとりができるように授業をデザインしていくことが大切です。

これは非常に重要な点ですが、さらに重要なのは、この考えを授業中だけに留めないこと。

課題やリーディングなど、授業外での学びの機会が多くあることを忘れてはいけません。

授業外で生徒同士が繋がれるような機会を積極的に準備することが大切です。

もちろん、生徒たちが自主的にSNSなどでつながることも可能ですが、生徒たちの自主性に任せ切るだけでは、ベストのオンライン授業をサポートすることはできません。

【第3の柱】具体的な事例を使う

ハーバード大学のビジネススクールのオンラインプログラムでは、より実践に近く、生徒が関連性を実感できるように、実際にある事例を具体例として組み込むことに注力しているようです。

まあ、これは、オンライン授業に限らないことではあると思いますが、ついつい受け身になりがちなオンライン環境で、より関連性が見えやすい題材を使うのは重要なことです。

以前にお伝えしたプロジェクト・ベースド・ラーニングなども実践的な例から始める形なので、オンライン授業のニーズと親和性が良いともいえるでしょう。

興味のある方は以前のブログも参照してください!
https://tomohirohoshi.com/?p=1298

【予約受付中!】2冊目となる新刊『スタンフォードが中高生に教えていること』

そして!

いよいよ12月5日。

星友啓校長の2冊目の書籍
『スタンフォードが中高生に教えていること』
が発売されます。

本書の中では、

親や教師が当たり前のようにやっている8つの誤った「教育の常識」に警鐘を鳴らすとともに

最新科学で明らかになった

「こどもの才能を伸ばす16のヒント」

について解説していただきました。

実際にスタンフォード大学・オンライン・ハイスクールで実践されるカリキュラムについても詳細に触れ、星校長の本丸となる

『教育』

を大解剖していただきました。

すでに予約販売も受け付けています。
ぜひチェックしてみてください!

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