【セミナーレポート】スタンフォードから見た!最新教育トレンド2025
<長倉>
おはようございます、長倉です。
今回は、スタンフォードオンラインハイスクールの星校長とのセミナー対談で
前半に英語とAIみたいなところ、後半は英語じゃなくて、もっと最先端の教育の話を聞きたいという人向けにやらせていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。
<星校長>
よろしくお願いします。
第一部:脳科学に基づいた英語学習法
<長倉>
まず英語についてこれは結構いろいろ聞かれると思うんですが、AIと英語って言ったときに、“英語を学ぶ必要があるのか” “AIがあるから自動的に翻訳をする時代が来るんじゃないか”というふうに言う人もいると思うんですけれども、こちらの件に関してはどういった意見・見解がありますでしょうか?
<星校長>
AIで出来るようになったこともたくさんあるので使うことは良いのですが、やっぱり、自分が英語を話すという英語を使ったコミュニケーション、
グローバルな環境に立たされたときに、ビジネスで相手と交渉したり、説得するみたいなときにポケトークみたいなものを出して言われても、相手も納得してくれるってわけではやっぱりないわけです。
ギリギリのところで交渉するときは、その人を本当に信頼できるのか、そういったところだったりするわけですよね。
また旅行だってある程度の部分をポケトークでできる部分もあるかもしれないですけども、やっぱり自分で話して通じたとか、最終的に人間関係を築くみたいなとき友達や恋人なったりみたいにしたときですね。
そういうときに生成AIみたいなものだと時間もかかるし、モーダリティーと言いますか、今は携帯で文字でも会話出来ますけど、なかなか人間が会話してるようなところまでには至らない。
やっぱ非常に限定的なんですね。この二、三年で精度も上がってきましたけども、まだそれでも精度の問題は解決されていないし、時間もかかってしまう。
そして携帯を出して見せてとかみたいな感じになってしまうっていうことで、今後AIのおかげで全く言語がなくなる、言語を学ばなくてよくなるっていうときが来るかもしれないなとは思うが
まだまだ現状そうではなく、これまで出てきたような自動運転車・VRARのようにオーバーハイプすぎて、やっぱり10〜15年ってかかるんじゃないかなっていうふうに見てます。
なので、やっぱり10〜15年待ってるとですね、いろんな今得られる機会を逸してしまいますので、ビジネスの上でも人間関係でもってことですね。
なのでですね、AIがあるから言語を学ばなくてよくなる世界がまだ先なので、
AIがあるからこそ言語の学習に生かして使ってですね、自分の身につけていただきたいなというふうに思います。
<長倉>
必要なのか、必要じゃないんじゃないのかというと、直近であればできた方が明らかにいいというふうに今お話を伺ったんですが、なぜこのAIを使って会話をするといいのかみたいなところを星校長の方からお話を伺えればなと思います。
<星校長>
一点は、やっぱり身近だっていうことです。身近だって言ってもまだ使ったことないという方もいらっしゃるかもしれないですけども、使おうと思ったら無料バージョンのものが何個もあるのでいろいろ試してみたりできる。
その中で身近なものを使って、課金なんかもしてもいいでしょう。課金しても英会話に通うよりも安くなりますし、
あとは英会話スクールだと予約をしてオンラインでやるのも最近増えてきてますけども、ある程度時間を選んで一定の時間予約をしたりとか一定の時間を用意しなきゃいけないんですけども、
AIを使えば本当にちょっとした空き時間にどこでもできるので非常にアクセスしやすく便利だということですね。
もう一点は、それぞれの人に合わせたレベルで勉強ができるというところです。
例えばTOEFLでいうと、リーディングの次はリスニングの点数が高かったりしてですね。
意外とリスニングは日本人はできないんじゃないかと思うんですけども、やっぱり聞いて答えがあるっていうような問題っていうのが結構出しやすい、練習しやすいですよね。
それに対して、スピーキングとかライティングってTOEFLとかのテストでも最近入ってきてますけども、そういうのって自分からアウトプットしなきゃいけないので、アウトプットはいろんな形がありますよね。
だからそれが合ってるのかどうかとかですね、スピーキングも相手がなきゃいけないってことでその辺の今までできなかったような練習をAIを使うと、できるようになる。
AIだと、それぞれの人にレベルを合わせた形でできるようになるということですので、今まで足りなかったアウトプット系の練習っていうのが使えるってこともあるのはAIの持ってる強みだなというふうに思いますね。
<長倉>
あとやはりカスタマイズというか、その人に合った問題を作ってもらえるのがすごいなと思いました。簡単に言うとその人向けに教材を作ってもらえる。
また自分のレベルに合わせた問題を出して、それを回答していく中でまたそのレベル感っていうのをAIが学んで次こういう問題みたいなことができるってすごいなっていうふうに単純に思いました。
<星校長>
その通りです。やっぱりそのレベルにも合わせてくれますし、「ここのところがちょっとよくわかんないんだけど」って聞くとそこを説明してくれたり、何回も聞いて理解したんだけど間違えちゃうみたいなことって勉強だとよくあるじゃないですか。
ここだけ間違えちゃうみたいなときも、ピンポイントで問題作ってもらったりもできますし、個別適応化っていう部分、それぞれの人に適用させて学習が最適化していくっていうのがもう段違いにできるようになってきたなっていうところはあると思います。
あと恥ずかしがり屋の日本人にとって、AIゆえに機械だから恥ずかしくないというのも大きなポイントです。
<長倉>
AIってのはもちろんどんどん進化し続けてるわけですけども、前半の締めくくりとして『脳を活かす英会話』星校長からおすすめポイント、この辺を一番読んで欲しかったみたいのがあったら教えてください。
<星校長>
フレーズの部分で、結構日常会話っていうのを分析すると、多くの言葉が決まり文句なんですよね。
実は1日に喋ってる言葉って本当に実はそんなに多くないみたいなところがあって、逆を突くとある程度その決まり文句みたいなものを覚えてしまえばだいぶいい感じの会話ができてくるっていうところなんですね。
なのでこのときはこういうの使えますっていうのをいっぱい収録させていただいてるんで、それを何回もAIと一緒に練習しながら、もう勝手に出てくるようなレベルまでやっていただいたりとか、日本語の合間に入れるような感じでも良いので使ってほしいです。
第二部:スタンフォードから見た!最新教育トレンド
<長倉>
ということで、前半は英会話についてお話を伺いました。後半はちょっとトピックを切り替えて、現時点の教育の最新トレンドみたいなところですね、今何かこんなことが起きてるよみたいのがあったら星校長からお話を伺えればなと思います。
<星校長>
Future of Education カンファレンスっていう教育の未来のカンファレンス学会での5つのトピックについてお伝えします。
今回一番、目についたトピックはドローンです。
利用方法としては、3つありました。
一つ目は、警備用としてドローンを飛ばしてそこに何かおかしなことが起こったら、そこにフォーカスするとそういうのそういう軍事用の目的とかでも使われてたりするようなもののを普通の学校でも使えるようになりました。
二つ目は、ドローンを飛ばすためのプログラムを書くプログラム学習。
三つ目は、日本でいうと図工みたいな感じでプラモデルでドローンを作ろうという学習での利用でした。
これが一番びっくりしたところでした。
二つ目のトピックとしては、ゲームの部分です。こちらも2種類あって、一つ目は俗に言われるeスポーツです。各学校でやっぱりeスポーツのクラブをどういうふうにやっていくかってのが小中高大まで学校の戦略として考えられていました。
もう一つは、教育の中にゲームのエッセンスを取り入れましょうというゲーミフィケーションです。
しかし、その言葉も古くなり米ではシリアスゲームというマーケットが大きくなってきております。
例えば、ADHDの治療のためのゲームがあり、エンタメのためじゃなくて、面白いけど効果がちゃんと科学的に立証されてるので、FDAがある種の薬として治療を認可しているんです。
三つ目のトピックとしては、VRについてです。
現実世界とVR世界の見分けをつけるクオリティーがすごく改善されてきていることです。
Zoomでこういうお互いの顔が見えて皆さんに顔を見ていただいてたところのリアリティぐらいはあるけど、やっぱりその実際に会ってるときのリアリティ感とかはないわけです。
その現実じゃないものをどの辺に落としどころ持ってくかっていうのがまだちょっと開発してる、その辺難しいのかなていうふうには思います。
四つ目は、AIについてです。バックエンドの方で生徒さんたちの生徒情報などオンラインのツールの方でいかにそのAIを生かして情報を整理する利便性が順調に来てるかなと思いました。
最後は、テクノロジーのオールインワンのサービスです。
テクノロジーチームが、セキュリティー・学校の生徒の情報など管轄してそのセキュリティもしっかりやってっていうふうにできるわけなんですけども、なかなかそれをですね全部の学校ができるわけじゃないので、そういったのも一括しても学校のテクノロジー全部こっちで受け持ちますというサービスの需要が高まっているなと思いました。
<長倉>
今回は、星校長に英会話とそして今の教育最新トレンドについてお話を伺いました。星校長、どうもありがとうございました。