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【セミナーレポート】スタンフォードの星校長が教える!世界基準の子育て/進路の決め方

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6月15日(日)、スタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長である星友啓先生による「世界基準の子育てと進路の決め方」セミナーを開催。

第1部:世界基準のマインドセット子育て
第2部:AI時代に世界で勝てるスキリング
第3部:失敗しない進路の決め方

上記の3部構成で、子育てにおける根本的な考え方から、具体的な進路選択まで、幅広いテーマを網羅する内容でした。
本ページは、セミナーの要点をAIにまとめさせたレポートになります。


まず最初の第1部では、子育ての軸となる「マインドセット」を解説いただきました。

やる気を科学する
「2つのモチベーション」

子育ての悩みとして、常に上位に挙がるのが「子どものやる気」の問題です。
どうすれば子どもは自ら進んで学ぶようになるのでしょうか。

セミナーの冒頭、星先生は「やる気」、すなわちモチベーションについて、科学的な視点から解説を始めました。

心理学や脳科学の分野で研究が進んでいるこのテーマには、知っておくべき重要な原則があるのです。

特に印象的だったのは、「内発的モチベーション」「外発的モチベーション」という2つのやる気の違いです。

内発的モチベーションとは、子どもが「楽しいから」「知りたいから」と、
心から湧き上がる興味によって行動している状態を指します。

一方で、外発的モチベーションは、「ご褒美がもらえるから」「叱られるから」といった、外からの働きかけによるものです。

一見、どちらもやる気を引き出す点では同じように思えます。
しかし、この2つには決定的な違いがあり、使い方を間違えると、かえって子ども本来のやる気を削いでしまう危険性があることが指摘されました。

良かれと思って与えるご褒美や過度な褒め言葉が、なぜ子どもの内なる輝きを失わせてしまうのか。
そして「内発的」モチベーションを保つにはどうしたら良いのか。

そのメカニズムを知ることは、日々の声かけを見直す大きなきっかけとなるはずです。

子どもの自発性を奪う声かけ、
伸ばす声かけ

子どものやる気を育む鍵は「内発的モチベーション」にあるとして、それをサポートするために親はどのように関わればよいのでしょうか。

セミナーでは、

「心の三大欲求」

というキーワードが紹介されました。

それは「つながり」「有能感」「自発性」の3つです。

これらが満たされることで、子どもは内側からエネルギーに満ち溢れ、健やかに成長していきます。

この三大欲求をキーワードに、子どもの自発性を育む「自律性促し型」の関わり方と、逆にそれを阻害してしまう「コントロール型」の関わり方について、具体的な違いが解説されました。

子どもが「宿題やりたくない」と言った時、どのような言葉を返していますか?

つい「やりなさい!」と頭ごなしに叱ってしまったり、あるいは「これが終わったらゲームしていいから」と物で釣ったりしていないでしょうか。

セミナーでは、こうした日常の場面で、子どもの自発性を尊重し、かつやるべきことに向かわせるための具体的なコミュニケーションの技術が紹介されました。

それは、甘やかしや突き放しとは全く異なる、子どもの心に寄り添うアプローチです。

3歳から始められる
「自己肯定感」の育み方

「自己肯定感」もまた、子育てにおける重要なテーマです。

星先生は、自己肯定感を高めるために、小さな成功体験を無理に作らせる必要はないと語ります。

むしろ、報酬を目的とした成功体験は、外発的モチベーションを強め、
長期的に見ると自己肯定感を下げてしまうリスクさえあるというのです。

では、どうすればいいのか。

セミナーでは、家庭で、しかも3歳の子どもから簡単に実践できる、科学的根拠に基づいた3つの習慣が紹介されました。

これらの習慣は、特別な道具も必要なく、親子のコミュニケーションを豊かにしながら、子どもの自己肯定感を自然に育むことができるものです。

その具体的な方法や、なぜそれが効果的なのかという背景にある心理学の理論についても、深く学ぶことができました。

英語よりも大切な
「グローバル・マインド」とは?

第1部の最後は、「英語力よりも大事なグローバル・マインドとは?」という非常に示唆に富んだテーマでした。

星先生は、もちろん語学力や異文化理解も重要であるとしながらも、それ以上に本質的なマインドセットが存在すると指摘します。

それは、シリコンバレーで活躍する人々にも通じる、「ある感覚」なのだそうです。

例えば、世界的な企業の創業者も、実際に会ってみれば同じ一人の人間であること。
海外で暮らすということも、特別なことではなく、地球という一つのコミュニティの中での少しの移動にすぎないこと。

このような「違いを恐れず、違いから学ぶ姿勢」こそが、真のグローバル・マインドの核となる部分です。

この感覚を子ども時代に養うことができれば、子どもはどこにいても、どんな環境でも、主体的に学び、成長していくことができるでしょう。

そのためには、英語を勉強させること以上に、親が意識して子どもに与えられる体験がある、というお話でセミナーの第1部は締めくくられました。

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続く第2部のテーマは、子育てのマインドセットを土台とした具体的な「スキリの習得について」です。

「AI時代に世界で勝てるスキリング」と題し、これからの社会で必須となる5つのスキルについて、科学的根拠に基づいた解説が展開されました。

全員必修!学習効果が
50%アップする勉強法

最初のスキルは、すべての学びに通じる「勉強法」です。
どれだけ長時間勉強しても、やり方が間違っていては成果に繋がりません。

セミナーでは、学習効率を劇的に高める鍵として「リトリーバル」という考え方が紹介されました。

リトリーバルとは、一言でいえば「思い出す」こと。

教科書やノートを何度も読み返すのではなく、一度インプットした情報を、何も見ずに自分の頭の中から引っ張り出す練習を指します。

例えば、テキストを読んだ後、一度本を閉じて「ここに何が書いてあっただろう?」と考える。
この一手間が、記憶の定着に絶大な効果をもたらすのです。

研究によれば、この方法を取り入れるだけで、見直すだけの勉強法に比べて記憶力が50%もアップするというから驚きです。

多くの子どもたちが陥りがちな「やった感」だけの勉強

分厚いテキストを読破した、ノートを綺麗にまとめた、という満足感で終わらせないために、親が知っておくべき「リトリーバル」を促す具体的な仕掛けが、セミナーではいくつも紹介されました。

「使える英語」を身につけるための
4つの新ルール

グローバル化が進む中で、英語の重要性は言うまでもありません。
しかし、その学び方には大きな誤解がある、と星先生は指摘します。

まず覆されたのは、「ネイティブのような完璧な英語を目指すべき」という考え方です。

実は、世界の英語話者の約7割は、私たちと同じノンネイティブ

イギリス本国でさえ、日本人が学校で習うような標準的な発音を話す人はごく僅かだという事実に、会場からは驚きの声が上がりました。

完璧な発音や文法にこだわりすぎる「減点マインドセット」は、かえってコミュニケーションを阻害します。

セミナーでは、日本人が苦手とする「TH」の発音や「三単現のS」などは、実際のコミュニケーションにおいて理解を妨げることはほとんどない、という研究結果が示されました。

日本人の英語力は「インプット(読む・聞く)」は得意な一方、「アウトプット(話す・書く)」が弱い傾向にあります。

この弱点を克服し、「使える英語」を身につけるために本当に必要なアウトプットの環境とはどのようなものか。

AIも活用した現代ならではの学習法を含め、英語学習の新しい常識が提示されました。

家庭で育む
「クリティカル・シンキング」

AIが進化し、あらゆる情報に瞬時にアクセスできる時代だからこそ、その情報を鵜呑みにせず、多角的に検証し、自分の頭で考える力、すなわち「クリティカル・シンキング」が不可欠になります。

この「考える力」を家庭で育むために最も効果的なのは、親自身が「ロールモデル」になることだと星先生は語ります。

もし、「これはこうあるべきだ」という価値観の押し付けや、知らないことを知ったかぶりする態度を親がしてしまうと、子どもの思考の芽を摘んでしまいます。

では、日常の中でどんな声がけをするのが「子どもの考える力」を育むのか?それを解説していただきました。

シャイな子でも大丈夫!
「アクティブリスニング」という
最強のコミュニケーション術

コミュニケーション力も、これからの時代に欠かせないスキルの一つです。

しかし、「うちの子はシャイだから…」と悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

セミナーで紹介されたのは、「話す」ことよりも「聞く」ことに焦点を当てた「アクティブリスニング」という技術です。

これは、ただ黙って相手の話を聞く「傾聴」とは一線を画します。
相槌や質問を投げかけながら、自分も会話に積極的に参加し、対話を築き上げていく能動的な聞き方の技術です。

このアクティブリスニングには、

・実践すべき4つのこと
避けるべき4つのこと

があります。

特にハッとさせられたのは、「その気持ちわかるよ」という言葉が、良かれと思って使っていても、相手にとっては「決めつけ」と受け取られかねないという指摘です。

信頼関係を築くために実践していることが、実は避けるべきことだったというケースもあります。

相手を本当に理解し、信頼関係を築くための具体的な言葉選びや態度について、深く学ぶことができました。

AIリテラシーと
コーディング力の育て方

最後に、まさに現代を象徴するスキルとし「AIリテラシーとコーディング」が取り上げられました。

AIを使いこなす土台として、まず学ぶべきは「コーディング」であり、その根底にある

「コンピューテーショナルシンキング」

が重要であると解説されました。

これは、特定のプログラミング言語を覚えること以上に、物事をコンピューターが理解しやすいように分解・整理して考える思考法そのものを指します。

この思考法は、実は家庭でも育てることができます。
まずは家庭でできる範囲から、ということで親御さんが家で簡単にできるサポート方法が紹介されました。

プログラミング教室も数多くありますが、お子さんに合ったものを選ぶ際の注意点や、親がまず自分で試してみることの重要性など、すぐに実践できる具体的なアドバイスが共有されました。

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最終章である第3部「失敗しない進路の決め方」を解説いただきました。これまでの学びの集大成として、子どもの人生を長期的な視点で見つめ、親子で納得のいく道筋を描くための具体的な方法が語られました。

「夢を持て」が子どもを追い詰める?
夢ハラの幻想

「将来の夢はなんですか?」この問いに、すぐに答えられる子どもはどれくらいいるのでしょうか。

親としては、子どもに早く夢を見つけて、それに向かって努力してほしいと願うものです。

しかし、その期待が「夢ハラ(夢のハラスメント)」となり、子どもを追い詰めてしまう危険性があると星先生は警鐘を鳴らします。

スタンフォード大学の研究によれば、12歳から24歳の若者のうち、明確な目的意識を持って行動できているのは、わずか5人に1人程度だといいます。

ほとんどの若者は、夢がぼんやりしていたり、まだ何も見つかっていなかったりするのが現実です。

まず、この事実を知ることで、親の焦りを一旦脇に置くことができます。

そして、進路を考える上で極めて重要なのが、「目的」と「目標」を区別することです。

それぞれの違い何かをしっかりと学び、混同せずに大きな「目的」を探す旅から始めることが、失敗しない進路選択の第一歩となります。

科学的に「目的意識」を育む7つの秘訣

では、人生の羅針盤となる「目的」は、どうすれば見つかるのでしょうか。

セミナーでは、スタンフォード大学のデザインスクールから生まれた教育プログラム「ウェイファインダー」の研究に基づき、目的意識を持つ若者が経験してきた「7つの秘訣」が紹介されました。

その秘訣には、

「内発的動機づけを大切にする」
「失敗やリスクテイクを経験する」

など、第1部・第2部の内容と深く関連する項目が並びます。

特に印象的だったのは、
子どもを取り巻く人間関係の重要性です。

「一人ルール」「三人ルール」

という考え方が紹介されました。

親御さんや学校関係者など「子どもと関わる親」が絶対に知っておきたい重要なルールでした。

「SMART目標」だけでは
不十分な理由

大きな目的が見えてきたら、次は具体的な「目標」を設定する段階に入ります。

ビジネスの世界では、具体的(Specific)で、測定可能(Measurable)な目標が良いとされる「SMART目標」が有名です。

しかし、このSMART目標だけでは、外発的モチベーションに偏りやすく、途中で燃え尽きてしまう危険性があると星先生は指摘します。

そこで提案されたのが、「CAR目標」を組み合わせるという、新しい目標設定の考え方です。

この両輪が揃って初めて、子どもは持続的なモチベーションを持って、目標に向かって進んでいくことができるのです。

CAR目標とは何か?両方を満たす目標をどうやって設定するのか?それを知ることが子どもの進路を決める上で非常に重要になります。

偏差値やランキングに頼らない、
学校の正しい選び方

進路選択というと、どうしても「成績」や「偏差値」で選んでしまいがちです。

しかし、本来あるべき順番は「目的→目標→学校」です。

この順番が逆転してしまうと、「何のためにこの学校に行くのか」を見失い、
入学後に不幸な結果を招きかねません。

セミナーでは、偏差値という一つの指標に頼らず、その子にとって本当に良い学校を見極めるための視点が具体的に語られました。

そして、進学先の学校のウェブサイトを見る時にも注意点があります。美しい理念の言葉よりも、見るべき重要なポイントがあります。

親子で納得のいく選択をするための最大のヒントをこのパートで教えていただきました。

留学を考える前に、
すべての親が知っておくべきこと

セミナーの最後は、グローバルな進路の選択肢として「留学」が取り上げられました。

イギリスとアメリカの教育システムの違い、
おすすめの留学のタイミング、
日本人学校やインターナショナルスクール、
ボーディングスクールといった多様な選択肢のメリット・デメリット

まで。アメリカ、シリコンバレーで教鞭をとるプロの視点から非常に実践的な情報が提供されました。

例えば、「日本の教育システムに感覚が近いのは、実はアメリカよりも〇〇」「留学するなら、合格率や奨学金の面から●●が最も合理的」といった、一般のイメージとは異なる専門的な見解は、目から鱗が落ちるものばかりでした。


全3部にわたるセミナーでは、子育てにおける

「マインドセット」
「スキル」
「進路」

について解説していただきました。

このレポートでは、本セミナーでお届けした膨大な知見のうちのほんの一部しかお伝えできていません。

星友啓先生の熱意ある語りや、より具体的な実践方法、実体験に基づく事例など、アーカイブ版では本セミナーの全貌をご覧いただけます。

子どもの未来を真剣に考えるすべての親御さんはぜひご視聴いただくことをお勧めします!

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