子どもの自己肯定感を上げるための「5大注意点」

お知らせ

子供たちがストレスや不安を抱えながら生きなければならない。

近年、子供たちの心の安全がさらに大きな問題になっているのは、日本だけではありません。

アメリカでは、三人に一人の青少年が不安症やうつ病を抱えていると言われています。

そうした状況で注目されているのが「自己肯定感」。
ありのままの自分を受け入れて、それに価値を感じ、満足できる力。

自尊心、自信、自己価値、自己意識などなど関連したコンセプトとともに、日本で特に大注目のコンセプトです。

今日は、子供たちの「自己肯定感」を育むためのサポートのために心がけるべき5点を、カリフォルニア州立大学バークレー校のより良い人生センターの記事からお届けします。https://greatergood.berkeley.edu/article/item/five_ways_to_help_teens_feel_good_about_themselves

注意点1 体を動かす

自己肯定感になんで体を動かすことが必要なのかとも思いますが、非常に多くの研究が積み重ねられてきています。

特に、思春期までの子供たちは、体を動かすだけで、自尊心や自己意識が発揚するということがこれまでの研究でわかっています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26241879/

定期的で十分な運動をすることが子供たちの自己肯定感のサポートに欠かせません。

まずは、あれやこれやと迷う前に、散歩やジョギング、リクリエーションスポーツなどで、軽く体を動かせるような機会を作ってあげると良いでしょう。

注意点2 自分を労る力

私の著書「スタンフォード式生き抜く力」(https://amzn.to/2HGUvX5)でも紹介したSelf-compassionは近年大注目のコンセプトです。

人間は、物事がうまくいかない時や、悩みがある時に、自分に強く当たってしまいがちです。

自分の痛みや脆弱性を受け入れながらも、柔らかく受け入れるマインドフルネスのテクニックで、自分の労る力をつけることが大切です。

特に日々ストレスにさらされる子どもたちは必要な心の習慣なので、是非取り入れてみてください。

科学的根拠は十分です。自分を労る力で自己肯定感を高めましょう。

「スタンフォード式生き抜く力」をみていただくか、https://tomohirohoshi.com/?page_id=1031で自分を労る力のエクササイズが無料ダウンロードできます。

注意点3 他との比較を避ける

成績や順位など、学校の内外で生徒たちは制度化された比較のシステムを生き抜いていかなければなりません。

ことに思春期になると、周りの目を気にする度合いが強くなります。

現行の学校制度を避けることは難しいでしょうが、現代の子供たちの生活の中で、鍵を握るのが、SNSです。

周りの友達の交友関係や活動などが頻繁に目に入ってくることで、ストレス、悩み、鬱、不安、FoMO(Fear of Missing Out、「自分だけ見過ごしているんではないかという不安」)が増しているという研究報告もあります。

無駄なストレスにならないように、SNSを上手く使いこなせるよう、子供と話し合っていくことが大切です。

注意点4 長所にフォーカスする

デンバー大学のスーザン・ハーター教授によると、特に思春期の自己肯定感は、次の8つのカテゴリーのどれかからくるものだと考えられます。

• 運動神経の良し悪し
• 学力の良し悪し
• 行動や習慣の良し悪し
• 周りにどれだけ認められているか。
• 人間関係
• 恋愛や愛情関係
• 仕事や社会的役割での満足
• 見た目の良し悪し

このうちのいくつかのカテゴリーでネガティブに感じていても、その他でポジティブな自己意識が得られれば、全体として肯定感に繋がります。

子供がどのカテゴリーで強みを感じているかを見極めて、その長所を伸ばしてあげましょう。

また、子供が自分の強みがどこにあるかを意識できるように話をしたりする中で、サポートしてあげましょう。

注意点5 他の人のためになる

「スタンフォード式生き抜く力」でも論じたように、幸せの秘訣は「与える力」です。

近年の心理学や「幸せの科学」の中で明らかにされてきました。

周りの人のためになることで、その人との繋がり、自分の主体性や有能感を感じることができるので、自己決定理論による人間の3大欲求を満たすことができ、心のウェルネスにつながるのです。(自己決定理論については、以下を参照https://diamond.jp/articles/-/267867)

ボランティアや周りのためになれる目標などを設定したり、そうした活動ができるように子供をサポートしてあげることで、自己肯定感を向上させることができます。

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