2019年12月22日 21:11
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EdTech投資世界1位の中国で、「教育の未来」について講演してきました。

教育

先日ボストンで、オンライン高校のイベントがありました。高校設立当初から行っているイベントで、年々大きくなってきており、300人以上の生徒やその家族が集まり、大盛況でした。

そのイベントが終わってすぐに、中国の北京に飛びました。Global Education Summit(http://www.ges-china.com/2019?lan=en)という学会で基調講演とパネルディスカッションに招待されていたからです。

サンフランシスコからボストンに飛び、イベントのために2泊して、ヨーロッパ周りで北京。到着した次の朝に講演して、その夜に太平洋を越えてサンフランシスコに戻る。そんな感じの3泊5日、世界一周の強行スケジュールでした。

中国はEdTech世界トップ!?

Global Education Summit(GES)は世界中から教育のリーダーを集めて教育や教育テクノロジーについて語る国際学会です。ここ数年で大きな学会に成長しました。アメリカからも多数の教育者が駆けつけて、スタンフォードからも私を含めて3名の教育者が講演を行いました。

中国はここ数年で、教育テクノロジー(EdTech)の分野のトップ国となりました。2018年には世界の教育テクノロジー分野での投資の半分以上が中国の企業への投資となりました。また過去10年でいくつものユニコーン企業が生まれました。ユニコーン企業とは評価額が10億ドル(1100億円)を超えた非上場企業のことです。(ユニコーンほど稀で価値があるというところから来たようです。)

日本のEdTechでは、ユニコーンどころか、最も高い評価額でもせいぜい数十億円がやっとのようです。上場されている企業の中でも、日本を代表する教育会社の一つである学研でも1000億の評価額に達していません。日本で最も大きい教育会社であるベネッセが3000億円くらいなので、中国では、それくらいの規模の教育会社がスタートアップ企業としてゴロゴロ生まれているということになります。

今回のGESもそうした中国のトップEdTechユニコーンのいくつかが中心となって開催されているものでした。

「今後、世界の初中等教育が進化していくか」をテーマに基調講演を開催。

私の基調講演のテーマは、今後の世界の初中等教育が進化していくかということでした。教育の個人適応化(Personalization)が進み、オンライン教育が発展するとともに、教育の分散化が進んでいく。その中で、生徒のより主体的な学びの姿勢が求められ、教師の役割は特定の教科を教えることから、生徒の学習を包括的にアドバイスしていく方向にどんどんシフトしている。

そんな感じで、以前にこのブログでも紹介したテーマを織り交ぜて話してきました。

以前の関連ブログは、以下をご覧ください。

パーソナライズド・ラーニング:http://tomohirohoshi.com/?p=276
オンライン教育: http://tomohirohoshi.com/?p=209
教育の分散化:http://tomohirohoshi.com/?p=284

基調講演のあとは、中国とインドの教育リーダーとパネルディスカッションで意見を交換しました。それぞれの国の教育が抱えている課題や今後の教育が向かっていく方向性を議論しましたが、国は違っても、大局的なレベルで問題意識が共通していることを再認識しました。

中国のオンライン教育の空気感は?

さて、学会を通じて最も驚いたことは、中国でのオンライン教育に対する姿勢です。先ほど述べたように中国はEdTech世界一で、さらに、教育以外の分野でもテクノロジーの導入がとにかく早い国として知られています。そうした理由で、オンライン教育もすんなり受け入れられているのではないかと、仮説をたてていました。

私の基調講演の後に多くの中国人教育者がスタンフォード・オンライン高校について、質問しに来ました。彼らとの会話の中で感じたのが、オンラインで効果的な教育が可能であるかどうかということへの懐疑的な考えでした。

アメリカでもオンライン高校立ち上げ後から、つい5年くらい前までは、オンライン教育に懐疑的な見方が多く、スタンフォード・オンライン高校を明確に説明して、懐疑的な考えを払拭するのに骨が折れました。しかしここ数年では、スタンフォード・オンライン高校の認知度も高まり、オンライン教育が拡大してきた中で、以前のような懐疑的な視線に悩むことが非常に少なくなりました。

しかし、今回の中国の教育者との会話はなんだか5、6年前のアメリカでの会話に似ているのではないかと感じました。かなりの興味はあるんだが、懐疑的な感覚がぬぐいきれないといった感じです。中国では、オンライン教育にそんな懐疑は無関係だと考えていたので、なんだかちょっと驚きました。

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