【離婚の四騎士】夫婦円満になるために避けるべき「4つのタブー」とは?
「ヨハネの黙示録の四騎士」をご存知でしょうか。
子羊(イエス・キリスト)が7つある封印を解いていくうちに、四人馬乗りが現れます。
そのシーンを描いたビクトル・バツネツォフの「黙示録の四騎士」です。
絵の上に描かれている子羊がイエス・キリスト、白馬に乗った弓矢をもった男が「支配」、赤い馬の剣の男が「戦争」を象徴します。
黒い馬は天秤を手にしており「飢餓」を現し、最後の青白い馬に乗っているのは「死」という名前を持つものであるということです。
それぞれの騎士が世界にいる4分の1の人々を殺してしまうことができる力を持っているとされます。
つまり、四人揃うと人類を絶滅させることができるというのです。
離婚の四騎士
アメリカの心理学者であるジョン・ゴットマンは、この「黙示録の四騎士」に擬えて、自身の研究で発見した結婚を破局に導く四大因子を「離婚の四騎士」と名付けました。
それに基づいて作り出した離婚予測モデルは、93%の精度で4−6年後までの離婚を予測することができるというのです。
今回はその四つの因子を紹介していきたいと思います。
結婚に限らず、長くて良い関係を続けていくために私たちが意識すべきことを「離婚の四騎士」から学ぶことができます。
また、以前のブログでソーシャル・エモーショナル・ラーニングを紹介しました(http://tomohirohoshi.com/?p=410)が、子供への教育の中でも、相手とうまくやっていくために心に留めておくこととして、一つの題材として使うこともありうるかなと思います。
個人攻撃
まず、第一の「離婚の騎士」は相手を非難することです。相手を非難すると言っても、相手の言った言葉やとった行動を批判するということではありません。
そうではなく、相手の性格や人柄を非難したり否定することが第一の「離婚の騎士」になります。
例えば、「どうして早く起きられないの!ちゃんと起きて朝ご飯や子供の支度を手伝ってよ。」というのは必ずしも「離婚の騎士」ではありません。
一方で、「本当にだらしない。朝からおもいやりにかけるわ。」というような言い方は確実に「離婚の騎士」になります。
「朝起きなかった」という行動を批判するのはまだ良いのですが、「だらしない」というのは具体的な行動をあげずにその人個人に「だらしない」という否定的なレッテルを貼ることになります。「思いやりにかける」なんていうのも同様です。
具体的な言動を注意するのではなく、相手の人格を否定するような個人攻撃をするのは関係性を維持していく上では避けなければならない「離婚の騎士」になります。
侮辱
「ちょっと仕事から帰ってきたからって、自分だけ疲れてるように思ってないか?こっちはもっと長い時間働いてるんだよ。最悪なやつだな、ダメ人間だ。」
「最悪なやつ」とか「ダメ人間」などと言って、相手を侮辱することは、個人攻撃で非難するのを超えています。これが第二の「離婚の騎士」であることは、非常に納得いきます。
それどころか、カップルのそれぞれの免疫の低下などの健康ファクターとも相関してしまっているということです。侮辱試合は関係だけだけでなく体を壊してしまうわけです。
言い訳
「買い物してきてくれなかったの?」
「すごい忙しくてさ、忘れちゃったよ。
忙しいんだからさらに仕事与えられちゃってもね。」
相手が非難してきた時に、もっともらしい理由に終始してはいけません。
理由があったらそれを説明することは時には重要かもしれませんが、相手に対して申し訳なかったり、今後は気をつけるということを伝える必要があります。
言い訳がましかったり、言い訳だけでやりのけてしまっては、いけません。言い訳がましい態度を取るというのが、第3の「離婚の騎士」になります。
上の例であれば、忙しいというのが本当の理由であるとしても、相手に謝って、今後どう解決するかを提示する必要があります。
「買い物してきてくれなかったの?」
「あ、すっかり忘れちゃった!申し訳ない。すごい忙しくてさ。ごめんね、今から行ってくる。これからは帰る前に確認の電話するね。」
ちょっと出来過ぎですが、離婚を避ける良い回答はこんな感じです。
口を聞かない
喧嘩などしたり、酷く非難されたり、侮辱されたりした後に、当事者同士でやりとりを閉ざしてしまうことを、英語ではStonewalling(石の壁を貼る)という表現で呼びます
。
このStonewallingが第4の「離婚の騎士」です。
喧嘩をしても必ず、どちらかがすぐに仲直りを呼びかける、というような夫婦円満の秘訣を言いますが、ジョン・ゴットマンの研究の結果からみて、理にかなっているわけですね。
当たり前の要素ですが、個人攻撃したり、侮辱したり、言い訳をしたり、口を聞かなくなったり、そういった行動に意識的に注意しましょう。
パートナー同士、友人同士、または、クラスの中で、話し合って、それぞれに意識して、長くて良い関係を目指していくことに役立てられるかもしれません。
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