【まえがき全文公開!】結果が出る最強の勉強法
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『結果が出る最強の勉強法』
はじめに
間違った勉強法では生き残れない!
人間は生きている限り学び続けます。
「学び」は、人類が進化する過程で培ってきた最強の生存戦略。「学ぶ力」は私たちのDNAに深く刻み込まれてきました。
しかし、ただやみくもに学ぼうとしても、誰もが生まれながらに持っている「学ぶ力」を活かしきることはできません。
また、これまで経験則に基づいて「知識が身につく」「成績がアップする」とされてきた勉強法も、いざ実践してみると逆効果だったということもしばしばあります。
では、どのように勉強すれば、求める結果を出すことができるのか?
私たちが自らの「学ぶ力」を最大限引き出すためには何をすべきなのか?
近年の脳科学や心理学の発展で、これらの問いへの答えが明らかになりつつあります。
本書では、最先端科学の豊富なエビデンスに基づいて、最強の勉強法を厳選してご紹介します。
そうした勉強法を必要としているのは、子供や学生だけではありません。
「学び」とは変わり続ける環境の中で生き抜いていくこと。
加速度的に進化を続ける現代社会においては、誰もが人生を通して学びと向き合っていかなくてはならないのです。
本書は、そうした現状を踏まえながら、大人から子どもまで、学び続けるすべての人々に
役立つ科学的な勉強法を徹底追求していきます。
全米トップ校の校長だから「最強」を知っている
ここで簡単に自己紹介をさせてください。
私はスタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長を務めています。
当校は、名前からもおわかりのように、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーの中
心にある、スタンフォード大学に設立されています。世界屈指のスタンフォード大学の最
先端の教育と、シリコンバレーの最新のテクノロジー。それらと格闘しながら、世界中か
ら集まる多様な子どもたちの学びをサポートするのが私の仕事です。
2020年にはニューズウィーク誌で
「STEM教育に力を入れる高校ランキング」で全米3位に、
(STEMはScience「科学」、Technology「技術」、Engineering「工学」、Mathematics
「数学」の頭文字)、同じく2020年にNicheというアメリカ大注目の学校ランキングで進学
校1位に選ばれました。
そうした評価を得ることができたのは、世界の教育のトレンドから得た発想を学校のデザイ
ンに直接活かすことができたからだと考えています。
「学びの科学」を学校では学べない!
様々な現代の教育トレンドの中でも、近年大注目なのが「学びの科学」です。
私たちが勉強しているとき、脳でどんなことが起きているのか。私たちの行動や体、心の働きは学びにどのように関係しているのか。それらを踏まえてどのようにすれば効果的な学びを得られるのか。
これらのテーマを中心に、脳科学や心理学などの認知科学の視点から人間の学びの本質を解き明かし、私たちすべてが持って生まれた「学ぶ力」のDNAを最大限に引き出す方法を教えてくれるのが「学びの科学」です。
そうした研究の蓄積とともに、現在の教育学の最前線では、これまでの伝統的な勉強法の良
し悪しが見直されたり、新しい勉強法が開発されたりしてきました。
しかし、残念ながら、そうした「学びの科学」の知見が、実際の教育や学習の現場にはまだ
まだ行き届いていないのが現状です。
日々の業務や生活に追われる中で、個々の学校や教職員、ましてや働きながら学ぶ社会人
が、最新の教育学の成果をチェックし、導入していくのは非常に困難です。
「学びの科学」に基づいた結果の出る勉強法が教育や学習の現場に幅広く浸透するまでに
は、まだまだ時間がかかることでしょう。
その一方で、一部の学校や職業訓練プログラムなどで、「学びの科学」の応用が始まってい
るのも事実です。
そうした現場では、非常に大きな学習成果が認められ、その恩恵に与っている学生や社会人
も少しずつ増えてきています。
本書ではこうした現状を踏まえ、「学びの科学」が導き出した最強の勉強法を読者の皆様に
いち早くお届けすることを目的としています。
以下に挙げた項目に一つでも当てはまる方は、是非本書を読み進めてください。
・集中力や記憶力を高めたい。
・一度学んだ内容を復習するベストな方法を知りたい。
・独学で知識やスキルを身につけたい。
・効果的な読書の方法を知りたい。
・年をとってからも効率的に学び続けられる方法を身につけたい。
・やる気を出したい。モチベーションを維持したい。
学校での成績を上げたい学生さんや、合格を目指す受験生の皆さん、そして、彼らをサポー
トする親御さんに、教える側の先生たち、キャリアアップを目指す社会人、仕事をリタイア
した後に新たな挑戦をしようとしている先輩方……。
本書は、こうした学びや勉強に関わるすべての人に役立つものになると考えています。
学びは生涯。充実した人生には最高の学びが必要です。
そのために最前線の「学びの科学」に基づいた最強の学習法を本書によって身につけ、
それぞれの目標を達成していただければ、著者としてうれしい限りです。
2021年春
真っ青な大空が眩しいスタンフォードより
星 友啓
目次
はじめに
授業前のガイダンス
本書の登場人物
1時間目 「学び脳」作りのために知るべきこと
・最新科学に基づいた最強で最高の勉強法
・「生き抜く」と「学ぶ」は一生隣り合わせ
・科学ベースで誰にでも効く勉強法
・脳科学者と心理学者たちが選んだベストな勉強法
・ここが危ない!注意すべき勉強法
・遺伝子はUSB、脳はハードドライブ
・「学ぶ力」は最高の生存戦略。
・人間の脳が人工知能より優れているところ
・赤ちゃんは生まれた瞬間から色々知っている
・学ぶたびに脳の回路は変化する
・効率的な学びは子供だけのものじゃない
・脳の持つ驚きの記憶力
・長期記憶は眠る間に作られる
1時間目に紹介した勉強法&ポイント2時間目 ワーキングメモリを最大限に活かす方法
・ワーキングメモリの力
・人間が同時に意識できるのは5つが限界
・ワーキングメモリは「寝て」鍛えろ!?
・話を聞きながらのノート取りは要注意!
・マルチタスクは脳の構造に向いていない
・スマホ使用はテクノロジーブレイクで!
・ワーキングメモリに負担をかける5つの要因
・ワーキングメモリの最大活用法
・リアルな図解が学習の妨げに!?
・休憩時間の最高の過ごし方
・科学が示したベストな学習環境
・ワーキングメモリ以外の脳も使うべし
2時間目に紹介した勉強法&ポイント3時間目 最新&最強の記憶学習
・「学びの科学」で最近注目の学習法
・脳の力だけで思い出す「リトリーバル」
・「やった気になる」勉強法には要注意!
・覚えたことをドバッと出す「ブレインダンプ」勉強法
・学んだことが身につくノートの取り方
・上手なリトリーバルで復習効果アップ
・「自己テスト」は最強のリトリーバル学習
・今日のまとめより、明日のリトリーバルが肝心!
・幅広い年代に効果的な「スペーシング」
・「短期集中」よりも「スペーシング」
・「インターリービング」は似たジャンルの混ぜ合わせで
・内容が身につく読書法 PART1〜リトリーバル編
3時間目に紹介した勉強法&ポイント4時間目 「メタ認知」の覚醒テクニック
・メタ認知は才能の2倍も重要!
・みんなが自信過剰になりがちな理由
・学びと快楽物質
・メタ認知と好奇心のドーパミン効果
・勘違いを正すと記憶に定着しやすい
・間違えたときこそ最大の学習効果あり
・脳のことを知ると頭がよくなる
・4つのメタ認知ルーティン
・「テスト後ジャーナル」は定期試験に最適
・内容が身につく読書法 PART2〜メタ認知プラス編
4時間目に紹介した勉強法&ポイント5時間目 「社会脳」で差をつける勉強法
・社会脳仮説 人間の脳が大きいのはみんなと仲よくするため
・他人との「コラボ期待」でドーパミンがドバッ
・ミラーニューロンで相手の気持ちをお見通し
・メンタライジングネットワークで相手の考えをくみ取る
・メンタライジングネットワークとワーキングメモリの競合関係
・メンタライズで記憶力アップ!
・教えられるより教えるべし
・ひとりで社会脳を引き出す「教える想定」勉強法
・メンタライズとメタ認知の深い関係
・自分を知るには他人を知ろう
・他人との競争だけではモチベーションが長続きしない
・競争よりコラボが脳には気持ちいい
5時間目に紹介した勉強法&ポイント
6時間目 「学び」を続けるためのメンタル強化術
・人間の心の三大欲求
・主体性と自由・独立は違う
・ご褒美で釣るとモチベーションは下がる
・お金や地位を求める前に知っておくべきこと
・目標の立て方のスタンダード
・数値目標のワナ
・ARCで脳が欲する目標を立てる
・モチベーションの最強メンテナンス術
・最新科学が示したジャーナリング習慣の力
6時間目に紹介した勉強法&ポイント本書で紹介した勉強法の索引

