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【まえがき公開中!!】脳を活かすスマホ術

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スマホをポジティブに捉えれば自分が変わる

「スマホが脳を壊す」「スマホで集中力低下」「スマホはうつや不安症を引き起こす」
スマホへの逆風は止まるところを知りません。
しかし、はっきり申し上げましょう。そうしたスマホのネガティブキャンペーンは、これまでのスマホ研究の集積を度外視する、偏った見方です。
スマホを恐れるがあまり、科学的にも確認された数々の効果の恩恵にあずからないのは、非常にもったいない。それでは、絶対に、スマホ時代、AI時代を生き抜けません。
最新の心理学や、脳科学をベースに、スマホの良し悪しをじっくりと見極める。その上で、スマホを科学的に安全な形で使って、「脳のゴールデンタイム」を作り出すお手伝いをさせていただく。それが本書の目的です。

こんにちは、星友啓です。
私はアメリカのスタンフォード大学が運営するオンラインハイスクールの校長を務めています。世界40数カ国から、約900人の生徒が学ぶ中高一貫校です。開校は2006年。今年で18年目になります。
現在ではスタンフォード大学も含む全米の一流大学に数多くの合格者を送り込む、全米屈指の中高一貫校として知られています。
開校した17年前には、オンライン教育、しかも、中高生に向けてなんてばかげていると散々言われてしまいました。しかし、今では、オンラインにもかかわらず、全米トップの学校としても認めていただけるようになり、本当に誇りに思っています。

これは日本でも同様ですが、アメリカでも子どものスマートフォン(スマホ)の所持率はどんどん上がっています。
小学生でもおおよそ3割から4割が持っていて、中学生になると7割から8割、そして高校に入ると9割の子どもたちがスマホを持っています。
Youtubeを見たり、ゲームをしたり、という使い方もありますが、学校で、タブ
レットのアプリベースで、リーディングの宿題が出たりもします。
また、親も学校の情報をタブレットやスマホから入手して、自分たちでしっかり管理をなければいけないこともしばしば。そうでなければ、子どもの学習段階がわからなくなってしまう仕組みになっていたりします。
ですから、遊びもありますが、勉強の部分でもスマホやタブレットのお世話になっている。公私両面で、バランス良く使うツールになっているのです。

そしてこれは、大人の世界でも同様。今や誰もが実感しているように、すでに、スマホが良い悪いの二元論には意味がなく、日常の中にいかにバランス良く溶け込ませていくかが課題になっています。
実際、スマホにはポジティブ面がたくさんあることが科学的に示されてきており、極端な場合に起こるネガティブな効果だけを恐れて、むやみに遠ざけるのはもったいないどころか現実的ではありません。
それだけに、近年、スマホに対する一方的なネガティブキャンペーンをやめて、どのような使用がポジティブで、どのような使用がネガティブなのか、見極めていこうという姿勢が世界中で広がりつつあります。
スマホをポジティブに活用する。そのことで自分の頭も心も良い方向へ導くことができる。
最近では、脳科学的にもお墨付きのスマホ活用法が明らかになってきています。
本書ではそんなスマホでできる「脳に良い習慣」をたっぷりと詳述していきましょう。
主に以下の4つをご紹介します。

1「インプット」:スマホだからこそできる超速、超効果的インプット
2「エンゲージメント」:集中力やマインドセット、勉強にも役立つ
3「ウェルビーイング」:SNSで周りとつながりハッピーになる
4「モチベーション」:スマホをやり過ぎず持続可能なモチベーション

これらのトピックを最新研究の結果をベースにわかりやすく説明していきますが、読みやすさを重視して、参考文献は脚注ではなく、巻末に章ごとに分けてまとめてあります。
各トピックをより詳しく研究したり、エビデンスを直接見たい方はそちらもご参考くだ
さい。

世界で、スマホはどのように捉えられているのか。
なぜ、スマホが、脳に良い習慣を与えうるのか。
そして、どのようにしてスマホを味方につけて「脳のゴールデンタイム」を作ることができるのか。
アメリカの最前線から、詳しく、熱く語っていきたいと思います!

目次
『脳を活かすスマホ術』

序章:天国か? 地獄か? スマホの現在地
・問題視されるスマホの影響
・エコーチェンバーが起きやすいスマホ
・ウェルビーイングをもたらすスマホ
・パッシブではなくアクティブなツール
・スマホのネガティブキャンペーンの現在
・「食べ物は体に悪い」?
・すべてがスマホのせいなのか
・スマホでできる脳を活かす習慣

第1章:知られざるスマホのパフォーマンス
・「スマホは怖い」は本当か
・スマホのメンタル影響をメタ分析すれば
・スマホで記憶力アップ
・肥満対策や注意力アップにもつながる
・知られていない検索のポジティブ面
・条件省きの「ネガティブ洗脳」
・一時的な話の極度な一般化
・スマホ特有の悪影響にあらず
・SNSが孤独を呼ぶ?孤独がSNSを呼ぶ?
・人間はネガティブな情報に引かれる
・バッシングばかりの開校当時
・スタンフォードの「スクリーンノム」研究誕生
・「あなたは、スマホで何をしていますか」

第2章:スマホ動画は「インプット」の無双の鍵
・スマホは「読む」「聞く」「見る」の最強ツール
・「読む」 vs. 「聞く」、インプットはどちらが効果的?
・速読の達人が本当にしていること
・やってはいけない「速読」のコツ
・人間の脳は読むのが苦手
・ちょうどいい早送りの速度
・マルチメディア時代のインプットとは
・動画の習慣で避けるべきこと
・リアルすぎる映像は逆効果
・「スクショ」や「GPT要約」には要注意
・読むインプットに効果的な手書きメモ
・聞くインプットに効果的なタイピング
・「リトリーバル」という万能策
・超効果的な三つの動画習慣

第3章:スマホゲームは「エンゲージメント」の最強ツール
・アクションゲームはやはりすごい
・「21 世紀スキル」アップの人気ゲーム
・「アングリーバード」の学習効果
・ゲームと学びの垣根が崩れてきた
・子どもにはYoutubeよりもスマホゲームを
・「遊び」 vs. 「ゲーム」はもう古い
・競い合いには要注意
・ゲームが育てる成長マインドセット
・「あなたの能力は上がるんだよ」・ボードゲームか? スマホゲームか?
・ゲームのネガキャンは終わりつつある
・私はゲームにどハマりしていた
・「52 分やって 17 分休憩」のススメ

第4章:スマホのSNSで本物の「ウェルビーイング」を手に入れる
・SNSで発信するか、受信するか
・ポジティブもネガティブも循環する
・ありのままの自分をありがたく思うこと
・不特定多数より仲間への発信
・内発的なハマりと、外発的なハマりの大きな違い
・やっかいな現代の「やる気」事情
・心の三大欲求を満たしてくれるSNS
・SNSの科学的ハピネス習慣
・「感謝の科学」でできるスマホメンタル術

第5章:持続可能なスマホの「モチベーション」
・おじいちゃんもおばあちゃんもスマホ
・「スマホ依存」には医学的定義がない
・アメリカでは「PSU」という呼び名も
・「ゲーム依存」「スマホ依存」の9条件
・幼児期のスマホは厳重注意
・認知能力を下げるスクリーンタイム
・「スマホ禁止」は禁止!
・テクノロジーと距離を取る三つの方法
・脳科学から見たスマホ習慣の変え方
・スマホが満たす「心の三大欲求」
・スマホ時間の理想的な減らし方

おわりに