2019年12月22日 21:11
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1つの分野に閉じこもらない。スタンフォードの伝統「分野横断」の精神とは?

教育

私は哲学博士。哲学といってもいろんな分野がある中で、私の専門は論理学です。

博士論文の題名は「Epistemic Dynamics and Protocol Information」でした。(https://www.illc.uva.nl/Research/Publications/Dissertations/DS-2009-08.text.pdf)

日本語訳は「認知的ダイナミクスとプロトコル情報」でしょうか。というか、ほとんど日本語じゃ無いか。

何を書いたか興味がある方がいれば、ちゃんとした説明はこちらのブログにいつか紹介することにして、以下のような点が触れられています。

1. 情報とか知識とかって、何だろうか。
2. それらをどうやって数理モデル化できるか。どんな論理言語を使うえるか。
3. 情報とか知識とかをやりとりするというのはどういうことか。またそれをどうやって数理モデル化、論理言語化するか。
4. モデルと言語をつくるとどんないいことや応用が考えられるか。

1は認知科学、情報科学、哲学。2と3は数学、論理学、情報科学。4は、哲学、情報化学、経済学。いろんな分野に関連するトッピクです。

いろんな分野にまたがったトピックを「分野横断的」といいますね。英語だと「interdisciplinary」とか「cross-disciplinary」と呼びます。

研究だけでなくても、いろんな分野にまたがったトピックを学習する「分野横断的」な学習なんていうのもあります。

今回はこの「分野横断的」研究やトピックについて少しお話ししてみましょう。

テキサスからスタンフォードに来て拍子抜け!?

私が修士課程でアメリカに渡米したのはテキサスA&M大学という大学でした。

2年目をむかえるころ私自身の専門が論理学に定まりつつありました。

論理学は哲学の主要題材ではありますが、冒頭の博士論文の例からも分かるように、理系分野と関連が深いので、数学やコンピューターサイエンスの学部で授業とる必要がありました。

しかし、そうするための手続きが驚くほど煩雑で、担当教授からいくつもサインをもらったり、事務課にいっていくつか書類を届け出さねばいけませんでした。

英語もままならない頃だったので、非常に骨がおれたのを記憶しています。

哲学の博士課程でスタンフォード大学に来てからも論理学を専攻するときめていたので、同様の煩雑な事務処理を覚悟していました。

実際、哲学部に所属しながら、数学、言語学、コンピューターサイエンス、経済学など、幅広い専門分野の授業をとっていきましたが、何の手続きも必要ありませんでした。

出したのは博士課程の事務員にまとめて申請する紙っぺら一枚だったと記憶しています。

拍子抜けしたと同時に、スタンフォードの分野横断的な関心をサポートする仕組みに感銘を受けました。

スタンフォードの「分野横断的精神」とは?

こうした仕組みは偶然の産物ではありません。

分野を超えての協力からイノベーションがうまれ、社会の大きな課題を解決していくことができる。

そうした分野横断的な考え方はスタンフォード大学の伝統的な精神の一部です。

現に、スタンフォード大学には18の研究機関が設けられ、様々な分野横断的な題材に関する研究が行われています。

寿命、脳科学、医学の基礎研究を実用化するトランスレーショナル研究、経済政策、国際関係、行動科学などなど、理系の分野から人文学の分野まで様々に分野を横断した研究をするための研究機関が設けられています。

科学的なブレークスルーは新参者が他の分野からのの知見を持ち込んだときにおきやすい。

一つの分野に閉じこもると、その分野特有の見方に固執してしまう。他の分野からの視点を応用することで新たなイノベーションが生まれやすい。

分野横断的な研究と、多分野的な協力がスタンフォード大学のイノベーションの源動力の一部となってきたのです。

スタンフォード大学・オンラインハイスクールの「分野横断的授業」

私が校長を務めている、スタンフォード大学・オンラインハイスクールも、その精神を引き継いで、分野横断的な学習の機会を様々に作り出してきました。

例えば、以前ブログでも紹介したように、哲学の必修カリキュラムは哲学ベースのカリキュラムでありながら、科学の異なる分野や法律、政治学などを取り組んだ分野横断的なカリキュラムになっています。(詳しくはhttp://tomohirohoshi.com/?p=299

その他にも、生物学博士と文学博士が教える、「性別とジェンダー」に関する講義なんていうのもあります。

生物学的に「性別」とはどういうものなのか、また人文学的な視点からみた性別やジェンダーのコンセプトはどんなものなのか。社会科学などの視点も織り交ぜながら、現代社会の重要トピックを議論していきます。

また、理系科目カリキュラムの相互関係も強化しており、生物、化学、物理などのそれぞれの科目で、他の科目で学んだ知識を応用した分野横断的なプロジェクトに取り組むことが可能になっています。

さらに、熱とエネルギーを切り口に描く科学分野をみていくコースや、環境科学など、分野横断的なカリキュラムも発展してきました。

数学においても、経済学や統計、さらにはコンピューターサイエンスなどの分野で、様々に分野横断的な知見やプロジェクトを扱うようにカリキュラムが統合されています。

その甲斐あってか、スタンフォード大学・オンラインハイスクールは2019年にNews WeekのアメリカのSTEMプログラムののランキングで3位にランク付けされました。

STEMとは「Science」(科学)、「Technology」(テクノロジー)、「Engineering」(工学)と「Mathematics」(数学)の頭文字をとったもので、これらの分野の融合した総合学習プログラムのことを指します。

実験室も、フィールドトリップもないオンラインの学校にもかかわらず、全米3位のSTEMプログラムと評価されたことはとっても誇りです!]

【12月5日発売!】2冊目となる新刊『スタンフォードが中高生に教えていること』

そして!

いよいよ12月5日より

星友啓校長の2冊目の書籍
『スタンフォードが中高生に教えていること』
が発売されています。

本書の中では、

親や教師が当たり前のようにやっている8つの誤った「教育の常識」に警鐘を鳴らすとともに

最新科学で明らかになった

「こどもの才能を伸ばす16のヒント」

について解説していただきました。

実際にスタンフォード大学・オンライン・ハイスクールで実践されるカリキュラムについても詳細に触れ、星校長の本丸となる

『教育』

を大解剖していただきました。
ぜひチェックしてみてください!

●Amazonからの購入はこちらから
https://amzn.to/37OaoFQ

星校長「初のクラウドファンディング」にも挑戦中!

そしてこの度の新刊の発売に伴い

・クラウドファンディング

にも挑戦中です!

今回の支援資金につきましては、

星校長の最新刊『スタンフォードが中高生に教えていること』

の広告宣伝費に全額を使用いたします。

今回のクラウドファンディングを通じて

新刊が広まり、星校長

・教育理念
・考え方
・活動内容

をもっと世の中に認知していただくことで、

【日本の教育を変えられる】

と本気で考えています。
大袈裟ではなく、

スタンフォード大学・オンライン・ハイスクールは
今、世界的にも注目を集め、

全米のさまざまな高校ランキングで

トップ10の常連となるような学校です。

それが、

・完全オンライン型
・日本人が校長

というのです。
すでに日本での活動や、前著の出版を通じて
着実に認知してきていただいております。

そこで今回のクラウドファンディングを通して
さらに世に広まってほしいと考えております。

そのために

皆様のお力、ご支援が必要です。

ぜひご協力いただけると幸いです!

●クラウドファンディング詳細はこちら
https://camp-fire.jp/projects/348281/preview
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