何のために生きるのか。10代の「人生の目的」の見つけ方

哲学

人生やその中で起きる出来事の意味や目的を見つけることは、私たち人間にとって大切な営みです。

子供の意味や目的を見つける力を育んでいくことは、私の運営するスタンフォード大学オンライン高校の教育精神の重要な一部となってきました。

以前このブログでお話しした哲学の授業が必修であることも、

【全米が注目!!】なぜ、高校生に「哲学」を教えなければならないか?

「オンライン教育×高校哲学」というユニークなカリキュラムの始まり …

そうした精神に裏付けられています。

また、「Design Your Life」(自分の人生をデザインする)のコンセプトを基礎にして、生徒サポートのプログラムを組んできました。

単にやるべきことやイベントでカレンダーを埋めるのではなく、自分にとっての意義や目的を考えながら、自分の人生をデザインしていくことをサポートするプログラムです。

そうしたプログラムの一つに、「Project WayFinder」というプログラムを使ったものがあります。

デザイン思考のメッカの中心地といってもよい、Stanford大学のD.Schoolでうまれた人生の意義や目的を意識的に考える力を養っていくプログラムです。

そのプログラムの創設者のパトリック・クック-ディーガンの記事で、「10代の子供の目的探しのサポートの仕方」(How to Help Teen Find Purpopse)といういい感じの記事を見つけたので、ちょっとご紹介します。

人生の目的を見つけられる人の「共通点」とは?

特に十代の場合「目的」を見つけるプロセスは、自分のアイデンティティーの発達と複雑に絡み合っています。

若者の発達に関する研究の一任者である、ケンダル・ブロンク教授によると10代や20代の若者で目的をもっていることが、人生の充実感や幸福感と高い相関を示しているということです。

また、最近の研究で、若者が目的を持っているかどうかは身体の健康とも強く関係しているということがわかってきました。

どのような体験から若者が目的意識を身につけていくかということの科学的知見は、まだまだこれからの積み重ねが必要のようです。

しかし、3つのことが重要だということが明らかになってきています。

その3つは、人生の重大事、他の人を有意義な形で助ける、人生の環境の変化です。

クック-ディーガン氏は過去10年ほどで、人生の目的を見つけるにいたった人々を無数にインタビューしてきました。

どのような体験を通して目的を見つけることができたかという問いに対する、ストーリーは、皆それぞれ違う中で、以下のような4つの共通点が見えてきたようです。

1. 海外旅行
2. 大自然に長期滞在
3. 社会変革のプロジェクトに有意義な形で参加
4. 瞑想や自分を省みる習慣を確立する

このどれも、人生の重要な出来事で、人生の環境を変化させるものです。

また、このどれをとっても、若者たちが日頃常に使っているテクノロジーから引き離される機会を与えます。

それが、結果として、若者たちが自分自身に向き直り、他の人々とのコネクションを実感していくことに繋がります。

目的意識から体験ではなく「体験から目的意識」へ

また、特に若者たちの場合は、目的を持ってから行動するのではなく、行動して体験することによって、目的を見つけていくということに注目しなくてはいけません。

現代の十代の子供たちの生活は受験や学校でやるべきことで大忙しです。

いつもとは違う新しい体験をしたり、自分のことを振り返って考える時間が取りにくいのが現実です。

そのため、夏休み中のプログラムなどは、いつもとは違った新しい体験をさせてあげることができ、違う環境で生活の変化を体験することから、目的意識を向上させるきっかけになります。

新たな体験をした上で、今までの自分の生活を見つめ直す視点ができます。

そこから今まで自分が当たり前のものとして捉えていたことに、「なぜ」と問いかけることができ、その答えを探していくことで、目的意識を高めていくことができるのです。

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