学びにあった最強の「環境づくり」の秘訣とは?

ライフハック

効果的な勉強法や教材が見つかっていても、勉強をする環境がしっかりしていなくては台無しです。

教室でも、勉強部屋でも、子供の勉強をサポートするにあたって勉強に最適な環境を整えたいと思うのは、教師であっても親であっても同じです。

今日はいくつか研究の進んでいる分野をピックアップして、学びにあった環境づくりについて考えていきたいと思います。

暑いか寒いかより、暑い好きか寒いずきか

温度と学習効率はこれまでもさかんに研究が進んできた分野です。

例えば、当たり前ですが、寒すぎても、暑すぎても勉強効率が下がります。研究で明らかになってきたのは、寒いよりも、暑い方が特に効率が下がるということです。

また、単純な作業よりも、複雑な作業をしている時の方が温度の差が出やすいというのも有名です。

こういった研究結果が出てきているのですが、大体の適温であれば、実際の温度と学習効率の差はそんなにみられないというようです。

まずは、通常私たちが生活していて、寒すぎる!暑すぎる!というような環境を避けていることが大切です。

それでも、一番ベストの温度が知りたい!という方に、朗報なのは、大体通常の心地よい温度の範囲内であれば、その子供の好みが大きく影響してくるという研究報告がされています。(“Preferred, but not objective temperature predicts working memory depletion,” Roberta Sellaro, Bernhard Hommel, and Meriem Manaı¨, Lorenza S. Colza)

つまり、涼しいのが好きな子供は、涼しい環境でやるのが効率が上がり、暑いのが好きな子供は、少し高めの温度設定がいいということ。「何度がいい」という基準があるわけではなく、子供の好みに合わせた温度が最適だということなのです!

子供の勉強環境を最適化するためには、子供にエアコンのリモコンを渡したあげた方が良さそうですね。

音量の問題ではない

音と学習効果についても、かなり分厚く研究成果が蓄積されてきました。

音の大きさや、リズム、音の出てくる場所、反響など、様々な角度から研究が進んできています。(以下、”Auditory Distraction from Low-Intensity Noise:A Review of the Consequences for Learningand Workplace Environments” C. PHILIP BEAMANを参照)

一つ注目すべきことは、音による学習効果の低下に関して、音量による影響は小さいということです。

例えば、勉強をしているときに、周りの雑音が気になって集中できないというような場合に、耳栓などをしてもあまり効果がなくて、イライラしてしまったというような経験はないでしょうか?

それは、耳栓をしても音が完全には消えず、イライラする雑音の音量を小さくしているにすぎないからです。

音量よりも、音の変化が、学習効果の低下に関係していることがわかっています。一定の音よりも、急激に変化する音は学習効果を下げやすいのです。

いったん止まったけども、また突然鳴り響くというような雑音の方がイライラするのはそのためです。

耳栓などで音量を下げることができない場合には、他に試してみることとして、ホワイトノイザーなどを使って、雑音を他の音と重ね合わせることで消すことを試してみてもいいでしょう。

また、広い環境で勉強できるのであれば、それもいいです。広い場所だと音が反響しやすく、また、多数の雑音の音源がありがちなので、互いに音をかき消しあってくれます。

また、より小さい子供の方が音の影響を受けやすいということがわかっているので、年齢にも注意する必要があるでしょう。

部屋の飾りは程々に

子供部屋や教室の装飾にも注意が必要です。

例えば、ガチャガチャとうるさい装飾を施した教室と、簡素な装飾をした教室で生徒を学習させて、生徒たちの目線を追跡した研究があります。(”Visual environment, attention allocation, and learning in young children: When too much of a good ting may be bad.” A. V. Fisher, K. E. Godwin, and H. Seltman.)

ガチャガチャ教室では、平均でクラス時間の21%の間生徒たちの目線が教室の装飾に向いていました。一方、簡素教室では、3%にとどまったのです。

テストの結果も、ガチャガチャ教室の生徒たちは、簡素クラスに比べて、20−30%も下回っていたのです。

ただ、こうした結果があるからといって、簡素な装飾にこだわらなければいけないというわけではありません。

クラスの写真を飾ったり、行事の時の思い出を想起させるような飾りがある場合には、帰属意識を高めたり、モチベーションをあげたりする効果もあるからです。

簡素よりの学習環境を求めながらも、装飾があるならば、なぜその装飾があるか、学習効果につながるか、をしっかり考えながら、子供の勉強部屋や教室を作っていく必要があります。

追伸:1月30日、ビジネス書日本一の書店が主催「オンライン読書会」開催!


1月30日、星校長とプロデューサー長倉の共同での
オンラインイベントの開催が決定しました。

丸善丸の内本店というビジネス書日本一の書店の企画になります。
ぜひ奮ってご参加ください!

<イベント内容>
読書の質が人生の質を変える。
スタンフォード大学の哲学博士でもある星校長に、1100万部編集者である長倉が「世界トップレベルの読書術」について聞きます。
世界のトップは「どんな本を選び、どう読んでいるのか」を解説。
さらに、2人から「読んでおきたい推薦図書」を各5冊ずつ紹介します。

<開催日時>
2021年1月30日 11:00~12:30
※イベント終了後1週間のアーカイブ配信があります。

<開催方法>
ZOOMによる配信となります。
ご購入いただくと、配信URLの記載されたPDFファイル(URL_20210130)をダウンロードしていただくことができます。
また、当日ご覧になられない場合、一週間のアーカイブ視聴を用意しておりますので、そちらもご利用ください。

<お申し込みは下記より>
https://hon.info/s/E6vv

関連記事一覧