2019年12月22日 21:11
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【脳科学で検証】親の数学嫌いが子どもの数学の偏差値を下げる!?

教育

自分は数学が嫌いだ。でも、子どもには頑張ってもらいたい。

数学が苦手だったり、嫌いだったりする人は、世の中にたくさんいるわけで、自分がそうだとしても、子供は違ってもらいたいという願いは、ごく自然な親心。

しかし、本当に子どもに数学を得意になって欲しいのであれば、自分がもっている数学に対する嫌悪感や苦手意識に気を付けなくてはいけません。

親や教師の数学嫌いが子どもの数学のパーフォーマンスを下げてしまうということがわかってきたのです!

今日は関連する研究結果をご紹介していきます。

数学嫌いの脳科学

子どもの自分の能力に対するイメージが子どもの学習に大きな影響を与えることが、一連のマインドセット研究からわかってきています。

人間の脳は柔軟で、自分の能力はトレーニングによって成長させることができる。

そうした成長マインドセットを持っている子どもの成績が上がるという報告は以前のブログでも紹介しました。
https://tomohirohoshi.com/?p=494

同様に、数学に関して、子どもが苦手意識を持ってしまったり、自分は数学に向いていない人間だ、などと認識してしまうと、数学の学習に大きな影響が出てしまいます。

また、数学に嫌悪感や恐怖を抱いてしまうと、数学の問題に取り組む時にストレスになってしまいます。

ストレスを感じているときは脳の情動機能を司る扁桃体が活性化して、数学の問題に論理的に取り組むための前頭前野の働きが阻害されてしまいます。

そのため、数学嫌いだったり数学にトラウマを感じてしまっていると、必然的に数学が苦手になってしまいかねないのです。

親の数学嫌いが子どもの成績低下につながる。

実際に親の数学嫌いが子どもの成績の低下につながる報告がされてきました。

例えば、母親が娘に、自分が数学ができないということを伝えると、その子どもの成績がすぐに落ちてしまうという報告は数十年も前に注目を集めました。(Eccles, J., & Jacobs, J. (1986). Social forces shape math attitudes and performance. Signs, 11(2), 367–380.)

さらに、もっと最新の研究では、数学嫌いの親が子どもの数学の宿題を手伝うと、子どもの数学の成績が下がりやすくなることがわかりました。(Maloney, E. A., Ramirez, G., Gunderson, E. A., Levine, S. C., & Beilock, S. L. (2015). Intergenerational effects of parents’ math anxiety on children’s math achievement and anxiety. Psychological Science, 0956797615592630.)

ただ、宿題を手伝わなければ、そうした悪影響が出ないので、子どもの宿題などの手伝いは、家庭教師や数学ができる人に任せる思い切りが必要です。

特に女性教師は注意しなくてはいけない!?

また、同様の結果が、教師についても当てはまることがわかりました。教師が数学嫌いだと、生徒の成績が悪化しやすいことが報告されています。(https://cpb-us-w2.wpmucdn.com/voices.uchicago.edu/dist/3/125/files/2010/01/TeacherAnxiety_PNAS.pdf

また、最も大きい影響が確認されているのが、数学嫌いの女性教師に学ぶ女子の生徒だということです。

女子は数学に向いていないという科学的根拠のない社会通念(ステレオタイプ)が存在する中で、女性教師がそれを具現化してしまうと、女子生徒は自分も数学に向いていないと感じてしまいます。

成長マインドセットで数学に向き合っていくのでなく、やっても無駄だという固定マインドセットで向かってしまうため、実際に数学が苦手になっていってしまうのです。

いかに数学をうまく教えられるかを考える前に、いかに数学嫌いな自分を子どもに伝染させないかを考えることが大切です。

【予約受付中!】2冊目となる新刊『スタンフォードが中高生に教えていること』

そして!

いよいよ12月5日。

星友啓校長の2冊目の書籍
『スタンフォードが中高生に教えていること』
が発売されます。

本書の中では、

親や教師が当たり前のようにやっている8つの誤った「教育の常識」に警鐘を鳴らすとともに

最新科学で明らかになった

「こどもの才能を伸ばす16のヒント」

について解説していただきました。

実際にスタンフォード大学・オンライン・ハイスクールで実践されるカリキュラムについても詳細に触れ、星校長の本丸となる

『教育』

を大解剖していただきました。

すでに予約販売も受け付けています。
ぜひチェックしてみてください!

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